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室内の推奨湿度・温度の目安データ集

室内の湿度や温度は、住宅の日常管理、カビ・ダニ対策、乾燥対策、建物の管理基準、環境施策など、対象と目的によって目安が変わります。本稿では、厚生労働省、環境省、自治体などが公表した情報をもとに、引用元を確認できたものだけを掲載し、確認できなかった項目は数値を補わずに「公開保留」として明示します。

各数値は下表の出典欄にある資料で確認できます。複数の資料で目安が異なる場合は、対象と目的が異なるため、ひとつの適温・適湿として統合しません。確認日は2026年10月11日です。

目的別の湿度・温度の目安(一次資料を確認できた項目)

項目推奨値の目安(具体値)出典(機関・資料名)適用条件・注記
住宅での日常的な湿度管理40~60%新潟市保健所 環境衛生課「ダニのアレルギー対策」一般家庭のダニ対策として「湿度は40~60%が適当」と案内。ダニは相対湿度60~80%で増殖するとしている。住宅向けの実用的な湿度目安として引用しやすい。
空調設備を備えた事務所の温湿度室温18~28℃/相対湿度40~70%厚生労働省「事務所衛生基準規則 第5条第3項」空気調和設備を設けた事務所について、事業者がこの範囲になるよう努める基準。一般家庭の一律の推奨値ではない。温度の下限は2022年4月に17℃から18℃へ改正された。
特定建築物の空気環境基準室温18~28℃/相対湿度40~70%厚生労働省「建築物環境衛生管理基準について」空気調和設備を設けた特定建築物などが対象。一般家庭用ルームエアコンは、外気導入など所定の機能を欠く場合、この制度上の「空気調和設備」には該当しない。住宅向け記事では「公的な建物管理基準」と明記する。
カビが増えにくい湿度60%以下堺市 健康福祉局 保健所 生活衛生課「暮らしの中のダニ・カビ対策」多くのカビは温度20~30℃・湿度75%以上でよく増え、湿度60%以下では増えにくくなるとの説明。種類、表面結露、局所的な湿気、栄養源などにも左右されるため、室内湿度だけで発生を防げるという意味ではない。
ダニが増えにくい湿度50%以下堺市 健康福祉局 保健所 生活衛生課「暮らしの中のダニ・カビ対策」ヒョウヒダニについて、温度20~30℃・湿度60%以上でよく増え、湿度50%以下の状態では増えないとの説明。ただし、既に存在するダニ、死骸、ふんなどのアレルゲン除去には掃除・寝具管理も必要。
ダニ対策を含む住宅の湿度40~60%新潟市保健所 環境衛生課「ダニのアレルギー対策」ダニが相対湿度60~80%で増殖するという説明と併せて、住宅の湿度は40~60%が適当としている。堺市の「50%以下」は繁殖をより強く抑える条件、新潟市の「40~60%」は住宅の日常管理範囲として整理できる。
湿度が高すぎる場合のリスク70%超でカビ・ダニの生育が早くなるさいたま市 保健所「室内の湿度を適正に保ちましょう」建築物衛生法の40~70%という管理基準を解説した資料。70%を超えると不快感に加え、カビ・ダニの生育が早くなるとしている。「70%以下ならカビが発生しない」という境界値ではない。

公開保留の項目(信頼できる一次情報を確認できなかったもの)

次の項目は、データ源で「信頼できる一次情報を確認できず(公開保留)」とされたため、推奨値の欄を空欄にしています。資料名、URL、周辺情報は記録しますが、元資料にある数値を掲載値として扱いません。

項目推奨値の目安(具体値)状態出典・適用条件・注記
夏の冷房時の室温公開保留環境省「どうして「28℃」?|COOLBIZ」。地球温暖化対策として、冷房時に冷やしすぎないための室温目安。エアコンの設定温度ではなく、実際に測定する室温を指す。外気温、湿度、日射、建物、在室者の体調を考慮する数値であり、健康上の一律な適温ではない。公開/更新日:信頼できる一次情報を確認できず(公開保留)。
冬の暖房時の室温公開保留環境省「ウォームビズ(WARMBIZ)とは」。過度な暖房を避けて冬を過ごすための環境施策上の目安。家庭・オフィスを含むライフスタイル提案であり、健康上の一律な適温ではない。断熱性能、体調、年齢、衣服などに応じた調整が必要。公開/更新日:信頼できる一次情報を確認できず(公開保留)。
インフルエンザ予防のための湿度公開保留厚生労働省「令和6年度インフルエンザQ&A」。乾燥によって気道粘膜の防御機能が低下するため、室内を50~60%に保つことが予防策の一つとされている。湿度だけで感染を防ぐという趣旨ではなく、手洗い、換気、休養などと組み合わせる。公開/更新日:令和6年度(2024年度)/具体的な公開・更新年月日:信頼できる一次情報を確認できず(公開保留)。

目的別に見るときの整理

公的資料を横断すると、家庭向けの表示はひとつの「万人共通の適温・適湿」にまとめず、目的別に分けて確認します。住宅の日常管理は40~60%、カビ対策は60%以下、ダニの増殖をより抑えたい場合は50%以下、公的な建物・事務所の管理範囲は室温18~28℃・相対湿度40~70%です。

夏の冷房時と冬の暖房時については、データ源で公開保留とされたため、本ページの掲載値としては扱いません。温湿度計で実測した値を確認し、外気温、湿度、日射、断熱性能、年齢、体調、活動量、衣服などに応じて調整します。

資料間で数値が異なる項目の読み方

厚生労働省の40~70%は、空調設備を備えた事務所・特定建築物などの環境管理基準です。一方、新潟市の40~60%は、一般家庭におけるダニ対策を含む生活上の目安です。対象と目的が異なるため、「公的な建築物管理基準は40~70%」「家庭の日常管理は40~60%が自治体資料の一例」と書き分けます。

ダニ対策では、ダニが好む・増殖する湿度をおおむね60~80%とする資料と、50%以下では増えないとする資料があります。湿度を下げても既存の死骸やふんは残るため、掃除や寝具の洗濯・乾燥も別途必要です。

カビ対策では、70%超で生育が早い、75%以上でよく増える、60%以下では増えにくいという説明があります。これは同じ意味の境界値ではありません。表面結露や家具裏などの局所湿度は室内中央の湿度計より高くなる点にも注意します。

表の使い方

湿度・温度の目安は、対象と目的、測定場所、測定値の条件と併記します。カビ、ダニ、感染症について、湿度管理だけで発生や感染を防げると読み替えないようにします。高温や乾燥など体調への影響が考えられる場合も、ひとつの数値に固定せず、室内の状態と在室者の体調を確認します。

出典一覧

各出典は、法令ページ、公式ページ、自治体資料などです。ページの更新で内容が変わる可能性があるため、URLと確認日を残し、掲載後も定期的に再確認します。

引用時の注記

本データ集の湿度・温度は、各資料の対象、目的、使用条件を前提にした目安です。住宅の日常管理、公的な建物管理、環境施策、カビ・ダニ対策、乾燥対策の数値を同じ意味に置き換えないでください。掲載前に資料の内容、URL、更新状況を確認し、確認できない数値は公開しません。

データ版数・更新履歴

データ版数:1.0

初版公開:2026-10-11

更新履歴:初版。室内の湿度・温度について、住宅の日常管理、建物管理、カビ・ダニ対策、環境施策、乾燥対策の資料を目的別に整理。信頼できる一次情報を確認できなかった夏の冷房時、冬の暖房時、インフルエンザ予防の項目は公開保留。