ジェットストリームとサラサクリップの違い——油性とジェルでインクから別物だった(フリクション含む3本比較)
文房具売り場でボールペンを選ぶとき、「なめらかに書けるか」「消せるか」といった感覚的な違いは分かっても、そもそもインクの方式が違うことまで意識する人は多くありません。今回は、三菱鉛筆のジェットストリーム スタンダードSXN-150、ゼブラのサラサクリップ、パイロットのフリクションボールノック05という定番3本について、各社公式サイトに掲載された情報をもとに、インクの方式・太さ展開・価格を比較しました。
先に断っておくと、この記事はどのペンが一番書きやすいかを判定したり、書き味を保証したりするものではありません。調べていくなかで最もはっきりしたのは、この3本が同じ「ボールペン」というくくりでも、インクの方式そのものが油性・水性ジェル・消せるインクと三者三様に異なっているという点でした。三菱鉛筆が公式に掲げる「摩擦係数が最大50%軽減」という数値はジェットストリームだけの発表で、サラサクリップやフリクションボールノック05に同じ基準の数値公表はなく、この数字を使った単純な横並び比較はできませんでした。
先に結論——あなたはどのタイプ?
- 濃く書けて速乾性を求める → ジェットストリーム スタンダードSXN-150(三菱鉛筆・油性、公式「摩擦係数が最大50%軽減」)
- なめらかな書き味と耐水性のインクを求める → サラサクリップ(ゼブラ・水性顔料ジェルインク、公式「耐水性に優れた水性顔料だから、濃くてにじまず」)
- 書き間違いを消したい → フリクションボールノック05(パイロット・専用ラバーでこすると消えるインク。60℃以上でも無色になるため保管場所に注意)
- 太さの選択肢の幅を重視したい → サラサクリップ(0.3/0.4/0.5/0.7/1.0mmの5展開)
比較表——インクの方式・太さ展開・価格
| 商品 | インクの方式 | 太さ展開 | 公式価格(税込)※1 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| ジェットストリーム スタンダードSXN-150 (三菱鉛筆) | 油性 超・低摩擦ジェットストリームインク搭載 | 0.38/0.5/0.7/1.0mm (4展開) | 165円 | mpuni.co.jp |
| サラサクリップ (ゼブラ) | 水性顔料 (ジェルインク) | 0.3/0.4/0.5/0.7/1.0mm (5展開) | 110円 | zebra.co.jp |
| フリクションボールノック05 (パイロット) | 消せるインク (フリクションインキ) | 0.5mm (今回確認した1サイズ) | 275円 | webcatalog.pilot.co.jp |
※1 価格は各社公式サイト掲載の税込価格(2026年9月3日時点)で、メーカーが示す価格です。実際の店舗・通販サイトでの販売価格(実売価格)ではないため、購入前は下記リンク先で最新価格をご確認ください。摩擦係数「最大50%軽減」はジェットストリームのみ三菱鉛筆が公式に発表している数値で、サラサクリップ・フリクションボールノック05に同じ基準の数値公表は確認できませんでした。筆記距離・消去できる回数についても、今回確認した公式ページの範囲では記載がなく、非公表として扱っています。
気づいた非対称——インクの方式そのものが「別物」だった
今回いちばん気づいたのは、この3本が「ボールペン」という同じジャンルの製品でありながら、インクの方式そのものから別物だったという点です。理由は主に2つあります。
1つ目は、比較の軸になりそうな数値の公表範囲が製品によって違うこと。三菱鉛筆はジェットストリーム スタンダードSXN-150について「摩擦係数が最大50%軽減」という具体的な数値を公式に発表していますが、これはあくまで三菱鉛筆自身が示す数値で、比較対象や測定条件までは今回確認できていません。サラサクリップやフリクションボールノック05について、同じ基準の摩擦係数や書き味に関する数値公表は確認できなかったため、この50%という数字を使って3本を横並びで「どれが一番なめらかか」と比較することはできませんでした。
2つ目は、そもそものインクの仕組みが異なること。ジェットストリームは油性インク、サラサクリップは「耐水性に優れた水性顔料」を公式にうたうジェルインク、フリクションボールノック05は専用ラバーの摩擦熱で消える特殊なインクと、3本とも方式が違います。太さの展開数もジェットストリームが4展開(0.38/0.5/0.7/1.0mm)、サラサクリップが5展開(0.3/0.4/0.5/0.7/1.0mm)であるのに対し、フリクションボールノック05は今回確認できた範囲では0.5mmの1サイズのみでした。筆記距離や消去できる回数といった使用実感に関わる数値は、今回確認した公式ページの範囲では見当たらなかったため、この記事では記載していません。
私たちはこの記事で「どれが一番書きやすいか」という断定はせず、インクの方式・太さ展開・価格の出どころがそれぞれ異なるという事実の整理にとどめます。
3本それぞれの特徴
ジェットストリーム スタンダードSXN-150(三菱鉛筆)——油性、公式「摩擦係数が最大50%軽減」
三菱鉛筆の公式サイト(mpuni.co.jp)によると、ジェットストリーム スタンダードSXN-150は「超・低摩擦ジェットストリームインク搭載」で、「摩擦係数が最大50%軽減」という表示があります。油性インクで、一般に油性インクの特徴とされる濃くはっきりとした筆跡・速乾性に沿った書き味です(乾燥時間の具体的な数値は今回確認できていません)。太さは0.38/0.5/0.7/1.0mmの4展開、価格は公式サイト掲載の税込165円です。なお「摩擦係数が最大50%軽減」は三菱鉛筆が独自に公表している数値で、比較の基準や測定条件までは今回確認できておらず、他2本との横並び比較には使っていません。
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サラサクリップ(ゼブラ)——水性顔料ジェルインク、太さ展開は3本中最多の5サイズ
ゼブラの公式サイト(zebra.co.jp)によると、サラサクリップは「耐水性に優れた水性顔料だから、濃くてにじまず」という表示があるジェルインクのボールペンです。太さは0.3/0.4/0.5/0.7/1.0mmの5展開で、今回比較した3本の中ではもっとも太さの選択肢が多い製品でした。価格は公式サイト掲載の税込110円で、3本の中ではもっとも低価格です。水性顔料インクは一般に、なめらかな書き味や豊富なカラー展開が得られやすいとされていますが、乾燥のしやすさや裏写りのしにくさについての具体的な数値は今回確認できていません。
Amazonで見る 楽天市場で探すフリクションボールノック05(パイロット)——専用ラバーでこすると消えるインク、60℃以上でも無色に
パイロットの公式サイト(webcatalog.pilot.co.jp)によると、フリクションボールノック05は「専用ラバーでこすると色が消えます」という消せるインクを搭載したボールペンです。摩擦熱で消色する仕組み上、公式には「60℃以上になるとインキが無色になります」という記載もあり、専用ラバーでこすったとき以外にも、高温になる環境に置くとインキが消えてしまう可能性がある点は覚えておく必要があります。太さは今回確認できた範囲では0.5mmの1サイズ、価格は公式サイト掲載の税込275円で、3本の中ではもっとも高価格でした。Amazonで確認できたのは青インクのパック商品で、黒インクの単品とは別の商品ページになりますのでご注意ください。
Amazonで見る(青インク) 楽天市場で探す価格について——公式価格と実売価格は別物です
今回比較した3本の価格は、いずれも各社公式サイト(三菱鉛筆 mpuni.co.jp、ゼブラ zebra.co.jp、パイロット webcatalog.pilot.co.jp)に掲載された税込価格で、2026年9月3日時点のものです。これはメーカーが示す価格であり、実際の店舗やAmazon・楽天市場などの通販サイトでの販売価格(実売価格)とは異なる場合があります。特に通販サイトではセールや在庫状況によって価格が変動するため、購入前に各リンク先で最新の価格を必ずご確認ください。
買う前に——消えるインクの取り扱いと非公表項目について
フリクションボールノック05は、専用ラバーでこすることで摩擦熱を発生させて消色する仕組みのペンです。パイロット公式には「60℃以上になるとインキが無色になります」という記載があり、車内や暖房器具の近くなど高温になる環境に置いた場合も、書いた文字が意図せず消えてしまう可能性があります。長期保存が必要な書類や、消えては困る用途への使用には注意が必要です。
筆記距離・消去できる回数・インクの乾燥時間・裏写りのしやすさといった、実際の書き心地や耐久性に関わる数値は、いずれの製品についても今回確認した公式ページの範囲では見当たらず、非公表として扱っています。
3本の価格差(165円・110円・275円)はあくまで公式サイト掲載の税込価格の比較であり、実際の店舗での販売価格を保証するものではありません。また、この記事はどのペンが一番書きやすいかを判定したり、書き味を保証したりするものではありません。
まとめ
今回はっきりしたのは、①ジェットストリーム スタンダードSXN-150(油性)・サラサクリップ(水性顔料ジェルインク)・フリクションボールノック05(専用ラバーで消えるインク)は、同じ「ボールペン」でもインクの方式そのものが三者三様に異なること、②三菱鉛筆が公表する「摩擦係数が最大50%軽減」はジェットストリームだけの数値で、他2本に同じ基準の数値公表がないため横並び比較はできないこと、③太さ展開はサラサクリップが5サイズともっとも多く、フリクションボールノック05は今回確認できた範囲では0.5mmの1サイズだったこと、④公式価格はジェットストリーム165円・サラサクリップ110円・フリクションボールノック05は275円と異なり、いずれも実売価格ではないこと、の4点です。「どれが一番書きやすいか」という単純な優劣ではなく、濃く速乾性を求めるか、なめらかで耐水性のインクを求めるか、消せることを求めるかという、インクの方式そのもので選ぶのがこの3本の実態に合っていると私たちは考えます。
この記事の結論は「どれが一番優秀か」ではありません。摩擦係数のような比較の軸になりやすい数値がジェットストリームにしか公表されていない以上、選ぶ基準になり得るのは、インクの方式・太さ展開・そして各社公式サイトの価格といった、公式に開示されている情報です。いずれを選ぶ場合も、太さ展開を含む詳しい仕様と、購入時点の実売価格は、各リンク先の最新情報をご確認ください。
よくある質問(FAQ)
- Q1. ジェットストリーム・サラサクリップ・フリクションボールノック05は同じインクのボールペンですか?
- いいえ、違います。ジェットストリーム スタンダードSXN-150は油性インク、サラサクリップは水性顔料のジェルインク、フリクションボールノック05は専用ラバーでこすると消える特殊なインクと、3本ともインクの方式が異なります。
- Q2. 「摩擦係数が最大50%軽減」というのはどの製品の話ですか?他の2本と比較できますか?
- 三菱鉛筆がジェットストリーム スタンダードSXN-150について公式に発表している数値です。サラサクリップ・フリクションボールノック05について同じ基準の摩擦係数や書き味の数値公表は確認できなかったため、この数値を使って3本を横並びで比較することはできません。
- Q3. フリクションボールノック05は本当に消せますか?注意点はありますか?
- パイロット公式によると「専用ラバーでこすると色が消えます」とされています。あわせて「60℃以上になるとインキが無色になります」という記載もあり、高温になる環境に置いた場合も意図せずインキが消える可能性がある点に注意が必要です。
- Q4. 3本の太さ展開はどうなっていますか?
- ジェットストリーム スタンダードSXN-150は0.38/0.5/0.7/1.0mmの4展開、サラサクリップは0.3/0.4/0.5/0.7/1.0mmの5展開です。フリクションボールノック05は今回確認できた範囲では0.5mmの1サイズでした。
- Q5. この記事に載っている価格で実際に買えますか?
- 本文の価格は各社公式サイト掲載の税込価格(ジェットストリーム165円・サラサクリップ110円・フリクションボールノック05は275円)です。実際の店舗・通販サイトでの販売価格(実売価格)は変動するため、購入前にリンク先で最新価格をご確認ください。